グリーンチルドレン
グリーンチルドレンとは
12世紀頃、英国サフォーク郡ウールピットで、狼用の落とし穴で緑色の肌をした姉弟が見つかった。
彼らは未知の言語を話し、ソラマメ以外は食さなかった。
その後、2人は普通の生活になれ、肌の色も緑色ではなくなっていった。
しかし、しばらくすると弟は病気で亡くなってしまう。
一方で姉は健やかウールピット村で生涯を過ごすこととなる。
グリーンチルドレンのパラレルワールド説
未知の言語を話していた姉だが、英語を覚えるようになると、自分たちが別の場所から来たことを語るようになる。
彼女が語るところによると、彼女たちは聖マルティヌスという全身緑色の人たちが住み、日光が届かない国に住んでいたが、ある日、鐘の音に誘われて洞窟を歩いていたらこの世界にたどり着き、帰ることができなくなったということらしい。
この聖マルティヌスがあった世界こそ、パラレルワールドなのではないか、という説がある。
事実性
この話はイギリス初期の歴史を綴った『英国事件史』という年代記にも記されていると言われている。
この『英国事件史』は修道士が書いたものということで信頼性も高い。
修道士自身は当時、おとぎ話の類であると思っていたようだが、ウールピット村で聞き込みを行ったところ、目撃例が多く信用のできる人物からの情報であるところから、修道士自身も事実として記載されたと言われている。
また、修道院長も自著の中でグリーンチルドレンに言及している。